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2012年3月 2日 (金)

しんすけブログ “佐渡山豊さん、ありがとう!” の巻

 いきなり、佐渡山豊さんですよ! いままで、リグレッツはどういう幸運か、素晴らしいミュージシャンの方々と共演する機会に恵まれてきました。ホームページのヒストリーを見直すとほんとに、そう思います。ふつう、あり得ねえだろ〜と。心配性のおばあちゃんなら「ちょいと、あんたたち、結成わずか3年の素人なのに、ほんとにだいじょうぶなのかい? 関係者のみなさまにご迷惑がかからないようにするんだよ。ナンマイダ、ナンマイダ〜」とでも言いそうな状況を、持ち前のリグレッツ魂(よく考えないってことです)で、がんばってきたわけです。
 しかし、今回は、佐渡山豊さんですよ! ぼくは、知ってますよ! そして、誰もが知るべき人です。沖縄の返還前後の頃に颯爽と登場した、日本のフォークソング界に素晴らしい影響を与えた方、沖縄の超ビッグネームです。ひとりごと、という意味の佐渡山さんの代表曲“どうちゅむにぃ”を知らない人は、少なくとも沖縄にはいないでしょう。ぼくも学生時代にラジオの深夜放送で何度も聴いた唄です。沖縄の人々の思いをウチナーグチ(沖縄方言)で歌うという画期的な唄でした。いまでこそウチナーグチのポップスやフォークを耳にするのは、まるでふつうですが、当時は、そんな歌はどこにもなかったのです。
 以前の沖縄では、学校で方言を使うことが禁止されていたのです。学校で方言を話したこどもは、木の板でできた「方言札」というものを首にかけさせられて、みせしめにされたのです。信じられますか、泣きたくなりますね。「公然と」行われていた差別に歌という手段で立ち向かった方……。
 初めて、佐渡山さんにお会いするまでは、いわゆるプロテストフォークシンガーというイメージがあったので、ほんとのことをいうと、ちょっと緊張していました。ところが、現実の佐渡山さんは、やさしくて、おだやかで、冷静で、論理的で、まわりにいる人々を静かにひきつけ、魅了し、包み込んでくれる、とても気持よいオーラを放っていました。ずっと一緒にいたいような気持になりました。
 リグレッツには、ダイビング好きがこうじて沖縄好きになり、何度も沖縄を訪れているメンバーが数人います。でも、実際に沖縄にいかないと、沖縄の苦い歴史や人々の忍耐、それらを乗り越えてきた優しさというものは、なかなか実感できません。一方で、実際に沖縄を訪れさえすれば、よほど鈍感な人でない限り感じる、沖縄の現状がそこにあります。リグレッツもそういうことをなんとか伝えたいと思っているのですが、自分たちが、沖縄の立場で歌うと、やはりうそになってしまうので、内地から見た素晴らしい沖縄を紹介することで、少しでも沖縄に興味を持ってくれる人が増えたらいいなという気持で歌っています……と、佐渡山さんにいいました。そしたら……佐渡山さんは、ほんとうに、喜んでくださいました。「それで、いい」と。三線を弾き、そんなにも沖縄に興味をもってもらえてうれしいと。

 さて、ライブレポートです。
 最初は、このライブ主催の山下由さんが登場しました。後藤勇さん、杉山武(たける)さん、ゲストのドラムは頭脳警察の石塚俊明さんです。この方も、超ビッグネーム。演奏がはじまると、4人の意気がぴったりで素晴らしい。かなわない! ほらほら、だから心配していたんだよ、あたしゃ。
 なぜ、リグレッツが2番目に出ることになったか、ということについては諸説あります。山下さんと、佐渡山さんのサポートメンバーが同じ方々なので、変化をつけるためにリグレッツをはさんだという説。まじめな歌の間に、お馬鹿な歌をはさんだという説。いろいろありますが、とにかく、この日リグレッツは2番目の出演でした。山下さんの後、佐渡山さんの直前! 前門の虎、後門の狼! やだよ、あんたたち、ほんとに大丈夫なのかい?ナムアミダブツ、ナムアミダブツ。

 リグレッツのセットリストは、以下のとおりでした。
・ナチデムヌ(夏だからのウチナーグチバージョン、1番だけ)
・浮上まで待てない
・オキナワ
・那覇発最終便
・チャービラの庭
・TRAVELER
・パンダカーに乗って

 気持よく演奏できました。終わった後、みんなが晴れ晴れとした顔をしていました。後は楽しむだけです。ラッキー!

 で、この後の佐渡山さんのステージが、凄まじかった。弾き語りで2曲、ドラムのトシさんと2曲、後藤さん、杉山さんを交え、どんどんボルテージがあがっていきました。本当に残念だけれど、その素晴らしさを、ぼくは、文章でお伝えすることができません。ぜひ、機会があれば佐渡山さんの生の歌に触れてみてください。人間の持てるすべての感情、喜怒哀楽がすべて含まれた素晴らしい唄をたっぷりと聴かせてくださいました。
 そして、佐渡山さんのアンコールでは、われらがリグレッツのひめが(この日は、なぜか佐渡山さんにスッチーだと誤解されていた♪)三線を持って登場。ちょいとあんた、ぶっつけ本番じゃないの、気はたしかなの! 彼女にとって、そしてぼくたちにも、忘れられないステージになりました。

Photo_2

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 平日にも関わらず、サムズアップにたくさんのご来場ありがとうございました。初めてリグレッツを見るというお客様も来てくださって、とてもうれしかった。これからも、がんばります!
 主催の山下さん、ゲストの石塚さん、お疲れさまでした。後藤さん、杉山さん、すごくよかった。青木さん今回もありがとうございます。
 そして、あなたのおかげで、知らなかった広い世界が見えました。
山に登っている途中、霧が晴れて、はるか遠くの高い山々が視界に飛び込んできたような気分です。
 佐渡山豊さん、ほんとうにありがとう!

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 次回のライブは、3月14日(水)学芸大学APIA40です。またまた平日ですが、たくさんのお越しをお待ちしています。リグレッツの主砲と呼ばれる、ボーカリストにしてタンバリンの名手が出演します!

 by しんすけ


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