2010年4月30日 (金)

月夜

風邪をひいて寝込んでいた夜、なんだか窓の外が眩しい。
あいつだな。
今年も、あいつが来たんだな。

目を開ける。真っ暗なはずの部屋が、妙に明るい。
シーツにくっきり、自分の影が映る。

東京一の月の名所。それは……あたしの部屋。
外れとはいえ、23区内なのに。何の変哲もない、住宅地のマンションの5階。毎年春になると、月がびっくりするような眩しさで、この部屋を覗きに来る。

座間味に通うようになるまで、月夜というものを経験したことがなかった。真っ暗闇なんて、見たことないもんね。
座間味の夜。月のない集落は、仄かに照らす街灯が頼り。裏道なんて真っ暗で、勘で歩くしかない。怖いので、いつも小走り。
でも満月の夜なんか、本当に明るい。影がくっきり。裏道も雑草をよけてすいすい歩ける。昔、月夜では泥棒も働かないって言うのは、本当だったんだなあ。

ところが。そんな現象が、東京の我が部屋に起こるのである。なぜ?

真南に向かうベランダの向こうは、一戸建ての住宅地。3階建てが主流なので、5階のわが部屋を遮る陰も、光もない。そこへ、春の3,4ヶ月だけ、ちょうどいい角度に月が差し込むのである。

初めて気づいた時は、本当に目を疑った。だってね。眩しくて目が覚めたんだから。ロールカーテンの隙間から差し込んだ光が、ちょうど顔面を直撃してたらしい。寝ぼけた目で、どんだけ巨大な街灯が建ったのかと窓の外を睨みつけた。

そこに、あいつがいた fullmoon

茅ヶ崎や吉祥寺や秩父や久米島に遊びに行って、ご近所で気軽に行き来して楽しく暮らしている人々を見ると、あたしもご近所づきあいに入れてもらいたい、引っ越しちゃおうか、と時々思うんだけど……

この部屋が、捨てられないんだな。

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 えっ? タワーマンションではあたりまえ? ……ご、5階で見えるからすごいんだい!

 風邪のため、GW前半の秩父行きを断念しました。同情するならクリックを~(ToT)

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