おパリ

2011年3月 6日 (日)

Un reve

 パリマラソンに出ることになり、毎年参加しているという日本人のおじさんがコースを走るので、ついて行くことにした。
 おじさんはめちゃくちゃ足が速くて、後ろからついて来るあたしのことなど忘れたように、あっという間に角を曲がって消えてしまった。
 おじさんが消えたのは、広大なホテルの中庭。右へ行ったものやら左へ行ったものやら。間違うと元のコースにはまず戻れないと思い、フロントのマドモワゼルに訊いてみることにした。

“Est-ce que tu connais le parcours du marathon de Paris? (パリマラソンのコース知ってる?)”
あたしはうっかり、タメ口で訊いてしまった。
“Pardon, est-ce que vous connaissez …… (失礼、……ご存知ですか?)”
 わざわざ言い直したあたしに、可愛いマドモワゼルは恐縮したように、だがきっぱり答えた。
“Desolee, je ne le connais pas. (すみません、わかりません)”

 この場所は初めてだけど、パリには何度も来ている。野性の勘を働かせて、あたしは左へ出た。河の底みたいな低い道だ。左側の建物に見覚えがある。この道で間違いない。
 走り出すと、いつの間にか足元にちょろちょろ水が流れ出していた。みるみるうちに足首まで浸かる。なんてこった、あたしセーヌ川を走ってる。慌てて縄梯子で右岸へ上がった。
 高い場所へ出たら、万博会場が見えてきた。巨大な中国館が聳えている。隣には慎ましやかな日本館も見えた。万博会場からなら、道はわかる。正式なマラソンコースはだいぶショートカットしてしまうが、少なくとも迷子になる心配はない。
 あたしは石畳の道を駆け出した。

 目が覚めた。
 あたし、走るのは好きじゃない。マラソンなんか興味ない。
 ……こないだ東京マラソンやってたからだな。間違いない。
 パリで万博やってるなんて事実はない。
  ……寝る前に読んだ本に、シカゴ万博のことが書いてあったからだな。それしかない。

 単純な頭。
 でも、夢のなかで喋ってたフランス語は、本物shine
 うししsmile
 (ちなみに、フランス語はちっともペラペラではありませんsweat01

 p.s. ゆきねえ
 こないだは、いったいどんな夢見てたの?
「ひどいですひどいですひどいですひどいですsign03  あああsign04
 ゆきねえの寝言はいつも激しい。                      (ひめ)

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2010年11月29日 (月)

ひめ様、地球を一周以上。

ひめ様ほどになると、海外へ出かけるのはたとえお忍びであろうとも、もはやただの旅行ではない。だってもう、ルートが普通じゃない。
ひめ様ほどになると、旅行は地球規模の外遊である。今回は成田~ミュンヘン経由パリ~フランクフルト~サンフランシスコ~関西経由羽田。あれあれ~、もはや地球一周以上であった。
ひめ様ほどになると、もう観光もしない。つうかパリは故郷ですし、フランクフルトは滞在18時間、サンフランシスコは滞在15時間。う~ん……何しに行ったんだ。

≪なんでやねん・パリ編≫

やっぱりおパリ、センスがいいわぁ……

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と思ったら……顔、怖すぎやねん!(子供服売り場にて)

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枯れ葉の季節って、パリらしくていいわぁ……

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と思ったんだが……落ち葉の量もハンパない!

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セーヌ川にかかる「芸術橋(Pont des arts)」。最近はカップルが鍵を結びつけていくのが流行りらしいけど……

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あなたたちの愛って……ねちっこそうね。

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マルシェは見てるだけで楽しい♪ でも……どうやって料理を……

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メトロ。事件かっcoldsweats02

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おっと、首なし死体かと思ったら単に首を引っ込めて寝ている兄さんだったsweat01

ま、そんなわけでおパリのツッコミ、まとめはこのお方に。

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「彼は再選されるのか? ミッテランからサルコジへのアドバイス」
なにが可笑しいのかはよくわかりません。来週フランス人に訊いてみます。

≪あらら~。フランクフルト編≫

着いたらもう夜だし。繰り出したるは、クリスマスマーケット。

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だけど。ひとが多すぎて、ホットワインにたどり着けない!

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翌朝は、雪でした。

≪なにやっとんねん・サンフランシスコ編≫

着いたらもちろん夜だし。とりあえずモールへ繰り出す。そしてひめ様、20年ぶりにこんなお店でお買い物しちゃいました♪ うふ♪

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何を買ったかは……ひ・み・つheart04

California Pizza Kitchenで最後の晩餐を楽しんで、店員のお兄さんと話し込んでしまって、兄さんに気に入られたのか、最後におまけが……

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……甘いものが食べられない親友Cとあたし。引きつりながら頑張って代わる代わるスプーンを入れる。
「そっちもっと食べなさいよ」
「遠慮しなくていいから、こっち側も食べなさいよ」

すっかり酔いも醒めちまったので、ホテルのバーで痛飲。「お部屋につけといて~」と言いながら、二人でどんだけ飲んだやら。

翌朝、やや二日酔い気味で空港へ。ああ……あったかいおうどんが食べたい……うどんうどんうどん……。あっ。

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ラメン。惜しいっ! 

帰国は諸事情により関空便。着いて羽田便を待つ間、Cとあたしは飛びつくように!

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お蕎麦と日本酒!
たった一週間ではあっても、肉食の国を旅しているとこうなります。若い頃は全然平気だったのになあ……

そんなわけで、ぐったり疲れて迎えた今日、さっそく大根を刻んで浅漬けづくり♪ 柚子もたっぷり入れて!

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ひめ様ほどになると、外遊の反動もハンパではない。しばらくは、琴など弾いて暮らすかもしれません。(弾けません)                             (ひめ)

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2009年12月 8日 (火)

日本文学 in フランス

村上春樹が、スペイン芸術文学賞を受賞したそうです。

ヨーロッパでも、けっこう人気が高いようですね。

高いんですかね。

高いと思ってたんですけどね。

……もって回った言い方をするのは。

こないだパリへ行った時、なんかフランス語の本でも買ってみようかな、でも辞書と首っ引きで読むのは疲れるから、よく知っている日本の小説の翻訳本を買うと読みやすいかな、と思って、大きな本屋へ行ってみたんです。

そしたら、日本文学けっこう頑張っている。

「Yasunari Kawabata」とか「Yukio Mishima」のコーナーは、なかなか大きなスペースを占めているし、もちろん「Banana Yoshimoto」など現代のものもある。

わたしが買ったのは、これ。

    ↓   

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谷崎潤一郎の「痴人の愛」です。

もう何度読んだかわからないくらい好きで(単に記憶力が悪いだけとも言う)、これならわからない単語がいくらあったって、読むのが苦になることはなさそうscissors

このひとのコーナーにも、たくさん本がありました。

そこでふと、「これだけ日本の作家が読まれているのなら、村上春樹のコーナーなんてどれくらいだろう。もしかして棚の上から下まで全部だったりしてsign01」と思い、「M」の場所を見に行ってみると。

なんと、さすがです。

「MURAKAMI」

大文字で、これだけ。

やっぱりなー。聞いていたとおり、彼の人気はすごいんだ。しかし、これじゃあ村上龍の立場がない。村上龍は、ヨーロッパでは全く無名なんだろうか。

ん?

よく見ると、そのコーナーにあった本はどれも「Ryu Murakami」。

……あれ。春樹は?

春樹、なかったです。 

          book          book          book

ちなみにわたし、よちよち歩きの頃、川端康成大先生に会っているそうです。

鎌倉を散歩中、父が「あ、川端先生だ。ちょっと挨拶してくる」と言うので、母は

「このひと、川端康成と知り合いなんだ。すごいsign03」と感心したそうですが、実はそうじゃなく、有名人を見かけてつい声をかけてしまった、ただのミーハー父。

それでも川端先生は、一緒にいたわたしを見て

「可愛いお嬢さんですね」と、頭を撫でてくださったそうです。

数々の名作を生みだした文豪の手が、わたしの頭にshine

そのまま文才がわたしの中に降り立ってくれたかどうかは……カミノミゾシル。

                                                (ひめ)

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